逆境に耐える組織論3回目。
一般的なFC展開のトレードオフとは、
標準化と独自性です。
ビジネスをチェーン化すれば、必然的に
標準化へ向かってしまう為、
マス・マーケットに対する戦略になります。
つまり標準化すればするほど、
その独自性は薄れてしまうのです。
さらに本部は拡大に比例して
センターキッチンや中央一元管理に移行しますが、
それによって維持コストの膨らみや、
一元管理によるクオリティの低下が起きています。
これもトレードオフですね。
反面、個店主義、SV不要であるリゾームは
集団と個人のハイブリッドなFCと言えます。
環境が変化しても、その機能が失われず
変化できるような仕組みです。
二兎を得るためには軸と志向性と場の共創、
そして「最適なFC展開」がキーワードと言えます。
固定しなくてはいけない軸はどこなのか?
逆に固定してはいけないものはどこかのか?
ここを間違えれば、コンセプト自体が
崩壊する恐れがあるのです。
☞ ☞
分かりやすい例で言えば、ラーメン業界は
完全に一点集中型の業態です。
競争力の源泉は単品経営ですから、
豚骨ラーメン屋で、一緒に醤油ラーメンを
販売していれば、当然パフォーマンスは下がります。
これを部分だけで判断し、対策を打てば悪手、
ホリスティックな視点から見なければ分かりません。
詳しくは動画寺小屋「軸」をごらんください^^
さて、ここで例題を挙げてみます。
あなたなら、この状況の場合どうしますか?
(ちなみに全て過去の事例です)
・大手資本が参入し、「主材料」を
買い占め、原価が上がった場合、ロバスト性を持つには?
・大雨の影響で野菜の価格が高騰した時、
野菜を主材料にした店舗が取るべき道は?
・雨や雪が多い地域(日本海側など)で
塗装業やエクステリアなど、天候が左右する
企業が取るべき方法とは?
こういったシチュエーションを想定し、
対応できるようなオルタナティブを常に考える事、
これがロバストの構築であり、
unreveはそれも視野に入れています。
これを企業が直営展開だけに頼り、
全体的に強化し、仕上げて行こうとした場合、
本体のパフォーマンス性は低くなるか、
膨大なリソースが発生するか、どちらかです。
中小企業はそこまでのリソースはありません。
よって、母体のロバスト性を高めるには、
共創原理から派生する脆弱性をいかに分散するか、が重要です。
リアル店舗を経営されてる方は、
このトレードオフの概念で、一度チェックしてはいかがでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿