最近よく耳にする言葉である「ワーキング・プア」。
正社員並みにフルタイムで働いても、
最低限の生活を維持するのが難しい人の事を指します。
給与所得者全体の約23%が年収200万以下。
しかも年々もこういった状態が続いているといいます。
さて、中には男性顔負けの収入を得ている女性も沢山いますが、
23年度の平均年収を見ると、
男性平均年収は504万円だったのに対し、
女性平均は268万円。倍近い差があります。
母子家庭の多くがワーキングプアと言われています。
母子家庭の場合、女性のスキルが無いと、企業の受け皿はビックリするほど少ない。
女性に限らず、一生食っていけるスキルを持ってる人なんて
ごく僅かです。
この男女格差、よく耳にする話ですが、
実際の所、どうやってクリアしたらいいのでしょう。
今回それを、雇用側面からではなく、起業側面から
考えてみます。
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さて、この国の支援といえば、障害、高齢者雇用時だとか
母子家庭の人を「雇った場合」に支給される助成金が大半で、
起業するという場合の助成がほとんどありません。
しかも融資の場合もなかなか通らない。
(あって母子寡婦福祉資金くらい)
女性が一人で働きながら子供を養っていく場合、
先ほどの年収格差がどうしてもネックになります。
単純に起業して稼げとは言えませんが、
格差が埋まるのを待っていても仕方が無いのは事実。
特に人件費削減にやっきになっている
企業の台所事情を見ればなおさらです。
個人的な事ですが、フランチャイズ本部が出来た場合、
ぜひ検討して頂きたい事があります。
それはFCオーナーを始め、全てのメンバーを
母子家庭で運営できるような本部を作ってほしいんですね。
母子家庭同士がコミュニティを形成できる、
育児所が店内に(もしくは福利厚生で)あれば最高です。
雇い入れるのは母子家庭限定、助成金は都度プールし、
最終的にオーナーとしての道を作る。
それプラス、国がFCオーナーとして独立する際、
助成金や融資面で優遇してくれるなら、かなりハードルが下がりませんか?
企業が助成金をもらって、還元もなく馬車馬のように働かせるならば、
自分で稼ぐからその分こっちに回せ、と。
そう感じているのは僕だけでしょうか?
人も企業も状況が厳しくなればなるほど、
古い価値観や慣れ親しんだ悪習に寄りかかろうとします。
それは痛いほど分かるんですが、
同じ事をやっていても改善しないという事も全員何となく分かっているはず。
新しい価値観、それに沿ったビジネスモデルの構築、
これが今、全ての企業に問われているのではないでしょうか?
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