2016/12/28

加減や暗黙知は「皮膚感覚」




こんにちわ、坂口です(゜-゜)
そろそろ年末も押し迫ってきましたな。



そういやこのあいだ東京新聞の
記事を見てたらこんなことが書いてありました。



 「日本スゴイ」ブームを斬る 


テレビや本は今年も「日本スゴイ」の称賛であふれ返った。伝統文化もハイテクも全部スゴイ!テレビ各局が力を入れる年末年始の特番も日本礼賛のオンパレードである。だが、ちょっと待て。自己陶酔の先には何が待っているのか。この間、「世界の報道自由度ランキング」などで日本メディアの評判は下落の一途をたどった。戦時下の日本でも「世界に輝く日本の偉さ」が強調され、やがて破局を迎えた。タガが外れ気味の「スゴイブーム」を斬る。 ~東京新聞より引用~




君の名は~」の件と言い、僕の心を
グッと掴む記事を書きますね(笑)



てなわけで今日は
語り尽くせぬ加減と暗黙知について。




水の冷たさは語れない




さて、僭越ながら(笑)僕もこうやって
「日本流」を名乗って書いてはいますが、
だからと言って国粋主義ってわけじゃありません。



強烈な自画自賛なんてものは
反対の価値を引っ張ってきます。
多分にこの記事を書いた記者も
その偏向性に違和感を持ったんでしょう。



振りかざした瞬間、どんな価値も
裏にひっくり返るもの。故に過剰な
自意識を謙遜や謙虚で本来に戻す、と。
これだって立派な日本流の在り方ですよね。


☞☞☞


もちろんこれら番組は純粋な愛国心からくる
正しい主張だったのかもしれません。



しかし加減を超えれば次第に主張を
振りかざすようになるのは世の常です。
この「揺らぐ本来」を正確に認識することが
加減ではないかと個人的に思ってます。



そもそも善悪と言われる行為は
ピンキリであって文字や法律で
決められるようなものではありません。



形式に出来ない暗黙知は、
我々の感性や感覚に任せるしかない。
その背景から当事務所は「5E」や対話法を作りました。



例えば特定の意見に対し、受け流して
良い時もあれば激しくぶつからないといけない時もあります。



また、親しい人であっても厳しく言わないと
いけない時もあれば、何も言わずに
暖かく見守る時もありますよね。



unreveの暗黙知とはそんな
状況や相手の側から適切に応じること。
それができる人が増えない限り、
手触りの良い場所を作ることなんてできません。



レヴィナスはこれを霊的成熟と言いましたな。
対話を続けることで人間は倫理的な存在になる、
だからその感触が判断できる体を作れ、と。



まさに我々個人の皮膚感覚なんです。







そんな成熟した感性は両極を葛藤した
経験のない子供にはわかりません。



そもそも矛盾自体が分かりませんからね。
純粋にパンがなければケーキを食べれば良いじゃないって思うんです。




無論、それは子供なら当たり前の
心性であって逆に大人より人生に
詳しくなったり、変に悟ったりする方が不自然でしょう。



我々と同様、徐々に覚えていくんです。




☞☞☞



ということで、加減、暗黙知とは
根本的な矛盾を統合することのできる
成熟した在り方と言えます。



加減ってやつは普通に考えれば
不思議な行為なんです。我々が
求める自由の権利を発揮するのではなく
むしろ自己限定することですからね。



しかし社会はそんな矛盾、あいだの
感覚によって均衡が取られているのです。



例えば経済において節電の概念は
矛盾してますよね、消費を促すのが
目的である電力会社が「電気を消費するな」って言ってるわけですから。



しかし社会の発展と経済発展を
両立するにはそんな矛盾を幾重にも
重ねなくてはいけないのです。



そんな成熟した社会システムを
作り上げるためには成熟した思慮深い
人間が一定数必要なんじゃないかな、と思ってます。



その条件を拒絶し、全能感を持ったままでは、
ただ消費しまくって壊すしかできませんからね。
中国の大気汚染を見れば一目瞭然でしょう。







これから先進国が目指す道は成熟国家の形成。



その為の加減の技術を伝えることが
当事務所ができる社会貢献の一つです(゜-゜)



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