自ら活動して他を動かしむるは水なり、
障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり。
己の進路を求めて止まざるは水なり、
自ら潔うして他の汚れを洗い、清濁併せ容るるは水なり。
洋々として大洋を充たし発しては
蒸気となり雲となり雨となり、
雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる
鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり。
黒田官兵衛考高、水五訓。
なるほど、時代は変われど精神が
向かおうとする場所は同じなのかもしれません。
この水という物質は無秩序な構造であり
不連続性という、不思議な性質を持っています。
例えば常温や常圧であるこの世界で
三態(水蒸気・水・氷)へと変わることが
できるのは水だけ、さらに固体と液体では
密度が通常と逆になってしまうのです。
不思議ですね(゜゜)
原理上、氷は水に浮かんじゃダメなんですよ。
その謎は4℃密度極大よろしく
未だ解けてませんが、その謎によって
我々は生かされているんですな。
例えば、もし氷が水より重かったとしたら
地球はあっという間に氷で覆われ、
あらゆる生物は死滅してしまうでしょう。
つまりその性質が生物にとって
一番都合の良い環境を作り上げているのです。
そんな水は雨となって大地に111兆トン、
海に385兆トン降り注がれた後、
大地と植物と海から同じ量だけ天へと帰って行きます。
ちょうどプラマイゼロ。
考えたら凄いことですよね。
だって我々が使ったり飲んだりする
水は何千年前と同じであって、それが
今なお循環され継承されているわけですから。
まるで「有限の無限性」の弥栄のよう。
循環、円環、螺旋を描いてます。
「後記」
我々の体の半分以上はそんな
不思議な水によって構成されていますが、
それだけじゃなく、骨や脂肪を持ってます。
つまり人間は無秩序な構造や不連続性を
持ちながら秩序や連続性も内包してるんですね。
なるほど。
一番不思議なのは我々人間ですな(゜-゜)
持ちながら秩序や連続性も内包してるんですね。
なるほど。
一番不思議なのは我々人間ですな(゜-゜)
0 件のコメント:
コメントを投稿