2016/08/28

あいだにある、自然。





台風10号が30日頃に上陸するようで、
関東をはじめ広い範囲にわたって警戒が必要とのこと(゜゜)



皆様、お気を付けくださいね。
今回の台風はずいぶんと珍しいと言われてるみたいですから。






置いてきぼりの台風10号、凶暴化して日本へ



東京大学の中村尚教授は「長年、気象の研究をしてきたがこんなことは初めてだ」と驚きを隠さない。もともとは北極方面に起源がある上空の冷たい渦と、熱帯起源の台風の渦が重なったら何が起きるのだろうか。下が熱くて軽く、上が冷たくて重いので非常に不安定になり、上昇気流が活発化して雲が発達しそうなのはわかる。しかし、こうした渦の合体は通常の計算モデルの規則性が通用しない「非線形」と呼ばれる現象で、正確な予測は難しいという。


~サイトより一部引用~




前置きが長くなりましたが、
今日のテーマに移りますか。








さて、上記のような「非線形」の現象、
カオスの振る舞いを気象学者である
エドワード・ローレンツはローレンツモデルとして表しました。



氏は自然現象が非周期かつ不規則的であって
数式では説明できないと言う事を数式(微分方程式)で説明したのです。



細かく言えば、無秩序で不規則(カオス)な現実の流れと、
周期的である秩序的(コスモス)な流れが
「同時に生産されている」という証明なんですね。




つまり自然とは「あいだ」にある、と。




この「あいだ」はあらゆる現象で起こってます。
例えば野球でピッチャーがボール投げる時もそう、
ボールから手を放す瞬間の初速を観測すれば
コースが決定するのではありません。



自由に投げたボールは、差異を生産する場を
引き受けながらも、自ら答えを出しながら進んで行く、




まさに運命に決定されながら
自由にストライクゾーンを通過するのです。





強制散逸的な流体力学的な流れ。




故にボールがどのような軌道を描き、そして
どのようにストライクゾーンを通るかという
「プロセス」を決める事は不可能なんですね。



こう書くと「アン・コントロール」のようだけど
そうじゃなくて、「不自由と自由」の「二重螺旋」である、と。



完全な決定(物理学)でなく、完全な未定(量子学)でもない。




そう考えると我々の人生もまた
ボールのようなものですね(゜-゜)





「後記」




パスカルの著書パンセの中にある
「繊細な精神」とは素朴な感覚による生活判断。
そんなパッと感じる自然派生の精神は、
体系化(幾何学的精神)できないと書いてます。



「幾何学精神では日常生活は理解できない」と
パスカルは説き、本居宣長は「漢意を止め、大和心を思い出せ」と説く。



言葉こそ違えど、突き詰めればそうなるのでしょう。
上記はドクマや理論ではなく、素朴な人間回帰です。




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