2016/02/23

仕事は「ぬり絵」ではない。



こんにちわ、坂口です(゜゜)
寒いのも、もうちょっとの辛抱ですね。




さてさて、今日は仕事について。



ホームページでもお伝えしているように、
当事務所ではまずはβ版から入ることで、
自由度の高い本部を構築しています。



クライアントさんとの対話によって
一番しっくりくる「落としどころ」を探りながら、
オーダーメイドで作り上げていくんですね。



漫画のネーム(下書き)だってそう、
まず全体のデザインを決定してから
細かいディテールを書き始めていくわけです。






宝塚市立手塚治虫記念館にある制作途中の原稿のコピー




こういった方法は「正しいデザイン」の中で起こる
「揺らぎ」である以上、「どこに転んでも正解」になります。



これを「不決断」だと感じ、その曖昧さに
モヤモヤしてしまう人もいるでしょうが、
これは「最適化」へのプロセスなんです。



ぶっつけ本番でいきなり最適化は不可能。
プロの漫画家さんだっていきなり原稿に
ペン入れなんてしませんよね。



逆を言えば、それまでは
いくらでも修正ができるってこと。



反面、これがすでにあるロールモデルから
入った場合はそう簡単に変更はききません。


例えるなら、すでにデザインが完成されている
ぬり絵に色を付けるようなものですから、
枠から外れたら全部台無しになるんです。



当然、その修正コストは比較するまでもない。



多くが形から入るのとお金をかけるのを
同一線上に捉えているのですが、それ嘘ですからね。



厳しい言い方ですが、コストを度外視するなら
誰だってできます。



けど、そんな専門家は二流ですよ。




☞☞☞



そもそも論を言えば、組織に関わらず単一の
ロールモデルや完成されたプログラムに
従っていれば、必ず限界があるんです。



その限界とは、
ぬり絵を全て塗り尽くした状態と言うこと。



「この制度やこの教育で、こういった効果があり、
こういったことが開発され、こういったものが強化される」と、
完全にその意味を「理解(取得)した時」、



今まで効果があった(と思われる)ものは消え、
後はそれ自体が「檻」になってしまう。



まさにマニュアルなんてそうでしょう、
覚えてしまったあとはかえって邪魔になるもんです。



そんな膨満感が組織の開放感を停滞させ、
硬直していく原因だと言うのは、一度でも
チェーンシステムの中で働いたことがある人は分かりますよね。



そこには肝心の余白がない、



unreve的に言えば「あそび」や
「暗黙知」がないんです。



☞☞




本来の仕事はのびやかな開放感があるもの、
一つの形式をこなすだけの作業が終わりじゃありません。



だから理念は「永遠の問いだ」と。
完成を求める未熟さこそ、実は完成なんです。




そういった理念が浸透すればするほど、
多面的に・多層的に・多声的な組織になる。




これが日本流です。





※お願い


おかげさまでご依頼をたくさん頂いておりまして、
現状、お電話からのお問い合わせにすぐ対応できない状況です。



お手数ですが、まずメールやお問い合わせフォームから
必要事項を入力して頂ければ助かります。




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