2017/04/09

オセロとパズル


呼吸する組織論二回目。
一回目はこちら


外部にせよ内部にせよ、目的と優先順位を
間違えたチーム構築はあまりいい結果になることはありません。


よくあるのが「扱いやすい人」を中心として
作っていくもの、俗にいう「イエスマン集団」です。


これが仮に誰でもできる「作業」であれば
(一応)うまくいくでしょうが、そんな
個人的な好みを最優先にしてしまえば
当然、当たり障りのない予定調和なものしかできません。


例えば優秀な営業マンって一匹狼というか
非常に単独プレーが好きな人が多いですよね。
そんな人に 「態度が悪い」や「協調性がない」と
集団行動を強要すると途端に売れなくなってしまいます。


企画をバンバン出せる人もそう。
良い意味で彼らは「周囲の空気を読まない」
からこそ斬新なアイデアが出せるのであって、
彼らの価値は作業ではなくその「仕事」にあるわけです。





昔はそんな人がいても上司の理解がありました。
勝手な行動をしても「あいつはそんなやつだから」と
ある程度の「余白」を容認してたんですね。


これは決して諦めているのではなく、
結果や成果をきちんと評価していたということ。
つまり尊敬が優先順位の一番先にあったのです。


昔の中間管理職は そんな自我と紙一重の
個性をまとめる能力を持った人が多かったのですが、
今はこの「まとめる(統合)力」を 持った人材が
非常に少なくなってきているように感じますね。


なるほど。優秀なプレイヤーが優秀な
マネジメントをできるというわけではない、と。


✍✍✍


パズルはそれぞれ凹凸があります。
仮にそれを削ってすべて同じ形にしたら
一枚の絵になんかなるわけがありません。


例えるならオセロみたいになっちゃう。
だから白と黒に分かれそれぞれの意見や
価値観でひっくり返し合い占有しようとするでしょう。
逆を言えば社内派閥ってオセロ化してるんですね。 






そんな社内政治よりも一枚の絵を完成させましょう。
顧客はそれを望んでいるはずです。


君は君、我は我なり。されど仲よき。
パズルの完成には時間がかかるでしょうが、
きっとあなたの組織を美しく彩り、繁栄させてくれるでしょう。







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