2015/08/05

対話編 ~ペア・陰陽・漢意・真心~




「ゴホッ、ゴホゴホ」



「この時期に咳とは、夏風邪でも引いたか?」




「ケフッ。・・そうかもしんない」




「まっ、風邪を引くのは悪いことじゃない。
この機会に、たまった毒を出せば良い」




「他人事だからって・・・・ヘクシッ」




「くしゃみ、鼻水、発熱。これは全て排毒だ
この時に毒さえ取らなけりゃ、すぐに治るって」




「確かに・・・風邪引いた後は、前より体調はよくなるね。」




「とりあえずバランスを戻すことだな。
なに、寝れば自然に回復する」




☞☞☞




「あー、スッキリ~一日で回復した!」




「そうか、そりゃ何よりだ」



「そういや、君は医者嫌いだったよね。
薬とか、手術が嫌いなの?」




「行くときは行くさ。
残念ながら、その機会が全くないのだが」




「イヤミだね」




「まあ、多分もらった薬は飲まないだろうな。
サプリもそうだが、体が怠ける」





「でた(笑)」




「ホリスティックな東洋医学もまた、
片手落ちだけどな」




「どっちも正しい面があるから、判断が難しいね」




「真の医療が、病気の根本原因となる生活態度の
歪みを正しい状態にすることであるのは間違いない」



「うん」



「そしてその歪みというものを東洋医学では
陰性と陽性のバランスで分けて考えるわけだ」



「あー。食養論とか気孔がそうだね」




「それは自然界が陰性と陽性で成り立ってる、という
前提から考えられたもの。男性は陽で女性は陰、って具合だ」



子供の時は陽性だけど  年を取るにつれ
陰性になるから、食を変えろって言うよね」



「我々だけでなく、この世界は全く異なる
性質である陰と陽で成り立っていて、
それが常に同居してるからこそ存在してる。
というのが東洋思想だからな」



「その陰陽のバランスが正常なときが健康で、
それが崩れた時に病気になる、と」



「風邪は病気はそのバランスを
正そうとしているのだ。癌もしかり、揺り戻しの結果だと思う」



「聞いたことある。癌は代替医療、もしくは治療しないことで
死亡率が減ってきてるんでしょ」




「なのに、この国は未だに切除とか
抗ガン、といった考えだ」




「なるほどね、バランスで考えると分かりやすい」



☞☞



「ただ、これが全部正しいとは思えない」




「これだけ言っといて・・・君はホントに疑い深いね」



「例えば、年を取って陰性になるからとって
陰性のものばかり食べる必要なんてあると思うか?」



「そういや、肉ばっかり食べてても
長生きしてる人もいるよね」



「高級料理ばっかり食ってる政治家が
しぶとく生きてるのも不思議だろ」



「あはは。確かに」




「結局、自分の体に聞くのが一番なのだ。
今何を食べたいか、何を飲みたいか。
答えは、自分の内にある」




「健康に気を遣いすぎてる人って
よく病気になったりするからね」



「体に良いを大義名分にして、食べたくないものを
無理に食べ続けるなんて、逆に悪くなる」



「そうだね。好き嫌いは正しいと思うよ」



「求めてるということは、それが必要だからだ。
必要なものを求められる体でいる。これが本来だよ」




「中毒と紙一重ってこともあるけどね。
ただ、そうなると陰陽は絶対じゃないよね」




「陰陽は所詮、人間が考えた理性の産物。
これを説いたのが、復古神道の本居・・・・」




「これ、話長くなるパターンだね」




「おっ、だいぶ分かってきたな。
では次回に」





「病み上がりなんですけど」







0 件のコメント:

コメントを投稿