2012/02/08

顧客は忘れない


「昨日の晩ご飯何食べた?」
と急に聞かれて「何だったっけ?」となってしまうのは、
記憶に残るような食事をしていなかった証拠かもしれません。




そもそも、記憶に残る味ってなんじゃらほい、と
今まで記憶に残った晩餐を思い出してみました。



そこで分かったのは2つ、
一つは口に入れなくても想像できるのが条件。




つまり「頭の中でその味を再現できること」。




例えば「カレー」はその代表例ですね。
確実に、大半の人の記憶に残ってます。



つまり「リピート」とは、味の先にあると思うのです。








煎じつめれば、人が外に食事を求めるのは
最終的にはこういった「記憶に残るか否か」




小手先のリピート戦術とは違い、
無条件の選別基準であり、逆を言えば王道です。



「客がリピートしないのは忘れられてるからだ」
と、コンサルタントは言われますが、



「顧客が忘れる」という「忘れる」と、
「だから関係性を」は、リンクするのでしょうか。



例えば「鰻を食べたい」と思った時、
あなたはどこに行きますか?



多分、「味の記憶」に残った所を選ぶでしょう。
再来店する動機は決して「手書きの手紙」を送った所ではない。



この場合「お客様は忘れるもの」という前提はおかしい。
顧客は記憶に残った味は間違いなく「忘れない」から。



だからこそ、記憶レベルに達したお店は
広告宣伝やリピート戦術が必要ないんですね。



カフェや居酒屋など、飲料がメインの場合は
これに「心地(体験)」が含まれますし、



短時間で済ませたいというニーズもありますので、
一概にはいえませんが、




記憶に残るものを提供するという
質的向上が、本来だと思いますね。






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