2016/02/11

日本流リゾーム⑧




日本流リゾーム、八回目。




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やれやれ、
ある意味、予想通りでした(笑)
全くまとまりませんしたね(。-∀-)スイマセン。



今回、細かい部分は全部はしょってしまいましたが、
他にも面白い内容がたくさんあるんですよ。



例えばこの国の神様は量子力学と同じ原理で
世界を作ってるとか、昔の人の「死ぬ」は
「萎ぬ(干からびる)」ことだったりとか。



あとやり過ぎてしまう荒神、スサノオとか
禍津日神とか直毘神とか・・・。



まあ、暇なときに古代の人の心に
触れてみてはいかがでしょうか。




ということで、今回で最終話となります。








古事記の(古代の日本の)根底に流れる
精神である真心や源氏物語にある「もののあはれ」。



その概念は語り尽くすことはできないもの。
理(言割り)ではなく、割らずに同一化しているのは
まるで西田の「絶対矛盾的自己同一」のようです。



「~でなくて、~でなくて、~でなくて」が
複数必要なのは、真心は常に揺らいでいるからでしょう。
ラカンが「日本人の精神は分析できない」というのも
そういった背景からじゃないですかね。



しかし、(個人的な解釈ですが)
その揺らぎが結果として「絶対」を歯止めしている、と。



例えば、宣長の生きる享保の時代は
西鶴の言うように「世に銭ほど面白きものはなし
という思想がいよいよ動かなくなっていた頃ですが、



そこに宣長の学問や和歌という文化的な
アンチテーゼ(ジンテーゼかも)が起こり、
思想劇の幕が開いたわけです。



ある人は説得される一方、反撥したりしたでしょう。
「なるほど、そうか」、「いいや、そうじゃない」と。



これによって非常に人間の心が
生き生きとしたものになってますよね。




小林の時代だってそう、当時は近代(科学)という思想が
いよいよ動かなくなってきた時代だったけれど、



そこに小林の(宣長の)真心という曖昧な精神を
基盤とした思想が社会に投げ入れられたわけだ。




こんなもの、白黒なんてつけられない。
けど、それがいいんじゃないでしょうか。



☞☞



直観として「何故か知らないけれど」
深く心に向かってくるものは仕方ないんです。



その原因を考えても分かるものではない。
それが自意識(自我)ではなく、自己の中心から
来ているなら、応接している僕を信じるしかないでしょう。



だから反省や疑いが必要なんです。
間違ったものを信じるかもしれませんからね。



そこで人為的な理屈(漢意)をつけてしまえば、
自分の間違いを素直に認めることができなくなってしまう。



昔のことわざに「理屈と膏薬は何処どこへでもつく」と
言われるように、理屈はつけようと思えばどんな事にも
つけることができるんです。



宣長や小林はそんな人(インテリ)を否定し、
離れることで、自分の道を進んだんですが、



果たして、これは孤独と言えるでしょうかね。
だったら僕は間違いなく、そっちを選びますわ。








さて、宣長さんは小林さんが11年かけても
捕まえきれなかった人なんで、到底僕には
説明することはできませんが、



多分に、真心で生きた人だったんでしょうね。
そしてその思想基盤は京都にいた時の遊学、
「私有自楽」な生活の時点で得ていたように感じます。



私有自楽とは自分だけの自由な空間(世界)を持ち、
自分だけの楽しみを見出すこと、これは和歌の本来でもあります。



和歌には敬語がありませんからね、
あれは制度から自由になった人間のリアルなんです。



故に和歌の本質には神代の世界(真心)が内在している、と。



宣長はそんな清濁入り混じった真心を和歌として
歌うのが、この国の文化であったと言ってるんですね。







とまあ、8回に渡りつらつらと
「内部派生」・「自然派生」・「あいだ」・「揺らぎ・遊び」を
古事記に重ね、書いてみたのですが、



キリないし、疲れたんで
とりあえず、このテーマは終わります(笑)



これがうちの日本流かと、少しでも理解して
いただけたのなら、書いた甲斐があったってもんです。



ちなみに昨今では愛国と言えばすぐに「右翼」だと
批判されるのですがバカおっしゃい。本来の愛国は中道ですよ。



「肉が好きか、魚が好きか」と聞かれても
どっちも食べる僕からすれば「美味しい方」や
その時の気分で決定するとしか答えられないですからね。



クリスマスだってハロウィンだって正月だって、
みんなが楽しけりゃ、それでいいんです。



見るべきはそこじゃないですかね。
てなわけで、今週は長崎でやってる
中国のお祭り「ランタンフェスタ」に行ってきます(笑)





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