とあるショッピングモールで
小さな兄弟が遊んでました。
おもちゃを取った子の頭を
ポカンと叩くと、逆にコツンと
殴られてわーんって泣いて。
ただ、しばらくすると二人は
何事もなかったように笑い合ってましたな。
実に羨ましい限りです。
怒り、悲しみ、歓び。
その時の感情をそのまま出してくる子供は
とっても柔らかな存在です。
それはきっと人生の中でほんの僅かな時間、
すぐに無くなってしまうものでしょう。
童心のまま生きるってことは、
自分に無いものを求めるということ、
自分じゃない自分を作ろうとすること。
しかし無いものは無い。
自分が持って無いものを
出せと要求するなんて泥棒よりタチが悪い。
知り過ぎた世間を、理性を手放すことは
もうできないのだ。
そんな中、ほんのわずかな時間だけ
喧噪を忘れ童心に還ることを許してもらい、
その貴重な時間を哀惜の情として味わう。
それが今の僕にできるギリギリのラインだわな。
多分にそれは自己抑圧じゃなく自己受容だね。
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