構造とはなにも建造物やシステム
だけに限ったものではありません。
例えば音楽はそれぞれの音符が織りなす
見えない構造であって、それは楽譜によって見る事ができます。
「建築とは凍った音楽だ」というセリフはまさに
音と建築の秩序の違いを言い表しているのでしょうね。
生命は何かを形成することを目的としますが、
それは人工(科学)的な派生と感性からのものがある。
そしてこの国はどちらかと言えば
音楽的な文化や秩序を形成していったと言えます。
今日はそんな「ラララ~」な小噺でも(笑)
さて、我々が耳を持って生きている限り、
間違いなく音楽がなくなることはないでしょう。
思えば、音楽とは不思議な力を持っています。
言葉よりも心に沁み入りやすいのです。
争いをやめろ、と何度も言葉にするよりも
平和の歌をみんなで歌った方が何倍も良いというのは、
歌によって、自然と不毛なことをやるのは
馬鹿らしいと思えてくるからでしょう。
まるで空気のように世界を包み、
我々の心を繋げていく、
僕はそこに音楽という見えない秩序が
確かに働いているのだと思うのです。
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音楽は建造物と違い、「ゆらぎ」があります。
規則性と不規則性が同時に内包されているのです。
これは音楽だけに限らず、 この世界にある
自然派生なものは全部が波となって躍動しています。
そしてそれらは全くの無秩序ではなく、
独特のリズムを持っている。
例えば波や風も常に強弱が変化していますよね。
神経の電気信号や(心臓の)鼓動だって、ゆらぎがあるんです。
組織ではこれを「ノイズ」だとしてしまったのが
近代経済の大きな失敗でしょう、
組織に必要なのはこういった「ゆらぎ」や
「あそび」にこそある。
一見、感性という曖昧なものは把握不可能だと
思われそうですが、僕はそうではないと思ってます。
なぜなら、我々は「心地よいメロディー」と
単なる「雑音」の違いが分かるじゃないですか。
それは誰から教えられたものでもなく、
下手すれば子供にだって理解できますよね。
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現在、ビジネス環境は大量に生産したら
大量に消費するような単純なものではなくなりました。
つまり今は複雑で散逸である経済の本質が
露わになっているのではないでしょうか。
システム論で有名なアシュビーの法則は
別名「必要多様度の法則」と呼ばれていますが、
それは複雑な環境の中でシステムが存続するには
そのシステムは環境と同程度の多様度が必要だ、というものです。
つまり多様で複雑な時代には
多様で複雑な組織を生み出す必要があり、
それは音楽的な秩序(リズム)の形成にある、と思ってます。
環境の波(拍子)の変化に合わせる方法、
それが暗黙知であり、場であり、それを支える
間、拍子、あそび、揺らぎといったものです。
次回、そんな「リゾーム派生式」を
ちょっと具体的に書いてみようと思います^^
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