2018/10/10

喜怒哀楽、春夏秋冬







とある企業の人事担当者から
「このあいだ、アンガーマネジメントの
研修をやったんですよー」という話を聞きました。
あれから怒らずに叱ってます、と(笑)


最近流行ってますね、感情をコントロールする技術。
人って、何でも管理したがるもんです。
ヒトモノカネの物質的なマネジメントだけでは
気が済まず、人の感情にまで手を出してくる。
多分にがっちりとした規律やルールを好む人は
(自らを含め)束縛願望があるんでしょう。


もちろん公共の場で秩序が大事なのは当然ですが
上記のプログラムってのは自然派生じゃない。
端的に言えば自分の常識(良識)や良心の
「いい加減」に自信がないだけじゃないかしらん。



怒らないといけない時もありますよ。
そんなとき優しく叱ってどうすんの。


**


仮に怒りを全てコントロール
してしまえば、どこからがアウトでどこからが
セーフなのか分からなくなる気がします。
(あくまでも個人的にですが)
アンガーマネジメントと自制心は似てて非なるもの。
喜怒哀楽は表裏一体、切り離せない。


だからこの世界は愛だけしかない、喜びだけしか
ない、と言ってる人を見ると「四季には夏だけしかない!」と言ってるような違和感を感じるのですよ。見て見ぬふりをしてるだけじゃないの?ってね。


まあ秋でも春でも良いんですが、
快適な季節以外を切り捨ててしまうってことは
暑い寒いを消すってことででしょう。だったら
「快適」って言葉も同時に消えてしまいますわな。
ネガティブを消したらポジティブも消えちゃう。


消えると言うか認識できない。差が消えますからね。
ずっと山奥に住んでたら「新鮮な空気」なんてわからないもの。


で、これがサトリ(差取り)の境地なのだー
とか言う人がいるなら、僕は一生悟らなくていいな。
色んな差を経験したいです。



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