2017/02/17

イワンはバカなのか?



今日のテーマはトルストイの作品「イワンのバカ」。


「幸せとは何か」という永遠のテーマを
取り扱っていながらその内容はとても
読みやすく、絵本にもなってますね。






金とは何か?力とは何か?
成功とは何か?競争に勝つとは何か?
そんな相対的な幸福に対するアンチテーゼが
この作品のイワンとするところでしょう←おやぢギャグ


なるほどね。確かにイワンを見ると
容易にバカとは呼べないものがある(゜゜)ね



ただ、登場する悪魔たちって
(ある意味)良い奴じゃないかしらん・・・・(笑)


まあ詳細は割愛しますが興味ある方は一度
読んでみてはいかがでしょうか。




ちなみに最初この作品を見た時、正直
一辺倒な教義や清貧の倫理の押しつけだと
思ってました。


イワンはいわゆる「隣人愛」ではないか、と。
ただ、読み進めていくと彼が描いているのが
キリスト教が根源的に抱える矛盾だと分かったんですね。


なるほど、つまり彼は不正と虚偽の
蔓延した教会が許せなかったわけだ。
後の「トルストイ運動」が平和主義的な
アナーキズムを目指していたのも納得です。


多分に彼は「やり方」ではなく
「在り方」、つまり個人的な実践を重視したのでしょう。


まあ、あくまでも個人的な主観なので
皆さんの解釈とは違うかもしれませんが、
こういった対立を描く作品の中でも
トルストイの作品はずば抜けてると思いますね。



「後記」


余談ですが僕はそこからアンナ・カレーリナや
復活、そして戦争と平和などに挑戦したんですが
開いては閉じるの繰り返し。この人の作品って
とにかく登場人物が多いんですよね(。-∀-)オボエラレナイ


アンナ・カレーリナに至っては
読み終わるのに一年以上かかるという(笑)
あれほど集中力が必要な本ってなかなかない。


だからこの作品を書き終わった後、
あんな感じになっちゃったんでしょうな。
ずば抜けた感受性って危険なもんです。


そんなトルストイの中で僕が好きなのは
「戦争と平和」。ピエールとアンドレイの対比を
読むと。まるで「あいだ」の位置にいるかのよう。


この作品についてはいつか記事にしましょうかね(゜-゜)


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