2012/05/08

杉と楠

剣道では、基本の道として
「杉と楠の教え」というものがあります。



杉の木はその成長こそ、早いけど、
地下に張る根はとても短いため、
台風が来れば、すぐ倒木してしまうといいます。



反面、楠の木は、杉の木と比べ、
成長がとても遅い。



しかし、その地中を見れば、
根(リゾーム)は大変深く伸びながら、
どんどん広がっているというのです。



結果、ちょっとやそっとの台風が
来ても倒れない「土台」が出来る。



さらには、楠の成長は「持続性」があり、
根も幹も、ゆっくりではありますが、
どんどん伸び続けるのです。




なるほど、
「外側」が強烈に襲ってくる際、
それに抵抗する免疫機能でもあるのでしょう。




そんな前置きから
今日の小話でも。








さて、内面を見つめるなんて行為、
これほどsnsが発達した現代では
もはや死語に近いのかもしれません。



そんな精神性を口にすれば、
無視されるか、冷笑されて
しまう事もあるでしょう。




確かに(おおげさな言い方をすれば)、
生命の本質は関係性ですので、
それは収束ではなく、拡散の中にこそ
あるのかもしれません。




故に、我々の価値評価は常に
「外部」によって、担保されていますが、
その外部評価を決定するものこそ、
「内部派生」によるものではないでしょうか。



ここで言う「内面」とは、
孤独で一人ぼっちになることではなく、
フェイスブックやラインなどの
snsを辞めることでもありません。



それは、周りの評価に距離を置き、
自分だけの「想い」の時間を持つこと。
想う事を失った反射神経的な
コミュニケーションは、確かに
他人との「距離」こそ短くするのですが、
そこには、人と比べる事によって得る
相対的な欲求と、それによる満足が
優先されてしまうことがある、
これは個人に限らず企業でも同じようなものでしょう。



儲けてナンボ、会社規模でナンボ。
年商1億の社長は、10億と比べ、
その都度劣等感を覚え、



年商10億の社長は、
年商100億と比べる。



そんなところに本当の満足なんて
ありはしません。



逆に謙虚で、とても静かなもの。
そうじゃないですか。


1 件のコメント:

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    ブログ巡りしていたらたまたま見つけました。よかったらわたしの記事もチラッと見て行って下さいね♪また遊びにくるので読者登録してもいいでしょうか?

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