2012/02/02

盲点の共有

コンサルのように、外部から
提携・共同してビジネスを行う際、



クライアントさんとの距離感が
結構大事になってくると個人的に思ってます。



距離感はヤマアラシのジレンマよろしく、
近づきすぎても、離れすぎてもいけないし、
場合によっては誰よりも親密になる・・・




今日はそんな、加減の小話でも。






さて、コンサルとクライアントとの
距離感は近ければ近いほど良い、
と一般的に言われます。



よく、お互いの鼻息が感じるくらいの
距離が必要だと比喩されたりしますが、



あまりにも親密になりすぎると、
自身の持つ「専門性」の軸がぶれてしまう。



例えば、セラピストの方はクライアントの
精神状態に影響されやすいと言いますが、
これは他の業界でもよくある話です。



依頼者の心を共感することで、
同じようなことを感じ、互いの立場が
どんどん近くなってしまう、と。



そうなると、自身の専門性を支える
軸となる部分が、相手軸に偏っていく
可能性があるんです。




☞ ☞



そもそも専門家とは、依頼者の
「盲点」を探すことが仕事です。



それはクライアントが過去の体験によって
蓄積された「捉われ・こだわり」といった、
既成概念や先入観の払拭だったりします。



特にFC関連は大手のイメージが
根強いので、この傾向がとても強い。



そんな捉われを取り除くために、
専門家は「安心感」を腑に落すのも
仕事の一つなんですが、



先ほどの例のように
共感しすぎて、同じように考えてくると



しまいには「盲点」でさえも
共有してしまうという結果になってしまうわけです。




これを僕はよく「ドツボ」と言ってます。
まさに、ミイラ取りがなんとやら、です。




0 件のコメント:

コメントを投稿