2015/02/22

組織の栄養素②




前回に引き続き二回目。
生態的な組織について。




さて、こういった人間的に暗喩解釈すれば、
企業の「最適」や「持続性」というものも見えてきます。



今回の例で言えば利益は血液と例えられますね、
この事から、キャッシュフローは循環させなくては
いけない、ということが分かりますが、



それはあくまでも手段ということ。
血液を生み出し、循環させるために
生まれてきたわけではありませんからね。





人間が「生きる意味」を探すように、
組織もまた、その「存在意義(レーゾン・デートル)」が必要です。



それが度々お伝えしている「理念」であって、
志向性こそ、(人間よろしく)生きる力や情熱に繋がるのです。




☞ ☞ ☞



組織は生態的・有機的なのは間違いないのですが、
その構造は「静的でもあり、動的」でもあります。



これを発見した際、組織とは動物と植物の
「間(あいだ)」に位置していると思いました。



動的と静的の境界性こそ
「バランスの良い状態」ではないでしょうか。



どちらか一方が欠けても、これら概念は
存在できないので、どちらも間違ってません、




ただ、「本質(アイデンティティ)」はどっちか?
でいえば、日本は静(常)ではなく
動(無常)の生き方だと思うんですね。



それを全体感として捉えていたからこそ、
変化にも即興的に対応できていたのでしょう。




企業は拡大するより続けることが
大事だと思うのですが、現在、短命に向かっています。



よく言われるのが「30年説」、
ネットにあるデータによれば、企業存続率は  
創業3年後で38%、5年後15%、10年後で5%です。



さらに20年後は一気に減り0.39%、
そして、30年後は0.025%程度だと言われます。



倒産の理由は様々かもしれませんが、
企業生命はもっと延ばせると思うのです。



なぜなら世界最寿命の企業の大半は
ここ日本にありますし、我々人間もまた、
世界トップクラスの長寿国なのですから。



そこで長寿企業の特徴を調べてみると、
類似点がいくつかありました。



それが加減というバランス感覚によって
均衡が支えられている、ということです。



例えば、資金調達に関して保守的。
つまり質素で倹約を心がけていますし、



変わらないものと変わり続けるもの、
その両方を兼ね備えています。



変わらないものは理念や風土であって、
それを反映した暖簾(継承)の形成です。



つまり創業者の「想い」が明確が故に、
世代を超えても引き継がれていくことが可能なのです。




暖簾を磨き、よりよい形にして次世代へ繋げる。




フランチャイズも、こういった和魂継承を
取り入れるべきだと感じます。







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