2017/06/15

随筆



出張先よりスマホで投稿。



さて、予想通り共謀罪法が成立しましたな。
誤解を恐れずに言えば、僕はここに
ある種の「宿命性」を感じます。


無論、デモに参加し抗議することを
否定しているわけではない。参加せず
全く危険のない場所から大衆扇動するような
恥ずかしい真似はできないのだ。


だから僕は黙って引き受ける。
多分に国民の大半がそうではないか。
たとえその事実を望まなかったとしても。


***



「人間が、鳥か獣のように人間から
捕らえられるというのは不気味である」


以前、治安維持法についてそう語った
文士がいた気がする。それが誰だったか
忘れてしまったが今回のそれも似たようなものだろう。


問題は実際的な実害の有無ではない。
そんな見えない蜘蛛の巣が現実に
張り巡らされている、という閉塞感である。


持続された閉塞感は生命力を奪う。
抵抗力、生き抜く力が失われてしまう。



だから活力を得る生き方をするしかない。



たとえそれが宿命だったとしても
そこから「どう工夫するか」、
この部分だけは個人の自由だからね。







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