2015/03/27

多様な直感の声2





前回に引き続き
多様な直感の声、二回目です。




能率的技術という概念は色々ありますが、
僕はそこにはっきりとライン引きしています。


それは我々の精神的な問題に干渉できる
性質を持ったものではなく、もっと浅いもの。



例えば物質的な生活を整えることを
目的としている手段的目的にすぎません。



能率的技術というものはそれだけです、
それ以上になるということはない。



中にはびっくりするほど反省好きな人もいて、
論理をそれ以上に理解しようとしますが、



これをはっきりと断言できれば、
ずいぶんと楽になるような気がします。




前置きが長くなりましたが、
本題へと移りますか。



☞ ☞



さて、前回は抽象的な空間に理想的なものは
作れっこない、と書きました。



マニュアルやシステムの理論は
同じだけれども、どの現場でもそれが
通用するか、というとそうじゃありません。



例えばラーメンなんか見ると同じ素材、同じ火力、
同じタイミングであっても、味が変わってしまいます。



大まかな所は同じ、だけれど
微妙な所は感覚に頼ってるわけです。




黄金の福ワンタンまくりさんはセンスを覚えさせる




そんな二度とは繰り返さないものに
対するもてなしの心が一期一会の精神であって、
まさに形式にはできない心の持ち方でしょう。



我々はそんな「質」を感受しているのであって、
それは計算すれば出てくるものじゃありません。



計算できるものは「量」でしょう、
量を操作して質に接近しようと試みてるのが
今のマネジメントやシステムやマニュアルですが、



やり方(形式知)とあり方(暗黙知)は
僕にとって届く領域が違うんですね。



☞ ☞ ☞



顧客の来店動機は何か。
購買動機は何か。



端的に言えば消費者は
「楽しみにしている」と思うんですね。



苦や不を取り除くビジネスも
当然あるけれど、それが消えた後
消費の向かう先はやはり「喜や幸」ですよ。



「ただ楽しい」という理屈抜きの感覚、
それはリアルな場で起こってるわけでしょう。
端的に言えば「生きている場所」です。




遊園地が楽しいのはアトラクションじゃない。
そこに集まる人の活気や、予想外の出来事や
一緒にいる相手との生の体験がアトラクションを
通じることで「楽しく」感じてるのであって、



個人が共鳴し、発見し、創造している。
そんな自分の態度が表れていると言えます。




☞ ☞



メカニズムの観念というものが
思想に居座るのは、なるべく避けた方が良い。




「聞こえる音に神経質になりすぎれば
音楽が逃げていく」、と言ったのは誰だか忘れましたが、




多分に、それは音楽だけの
話ではない気がしますからね。





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