2014/10/07

ビオ・トープ


インターネットは世界中の情報を取り込み、流通させる巨大なプラットフォームである。


それを拠り所としてビオトープやキュレーターが形成され、



そこから接続し、編集されたコンテンツを受け取るエンドユーザーは日々、再生産を繰り返す。


大げさに書くならば新しい連鎖、
生態系の誕生が情報革命だろう。


さて、今回はそんな情報を取りあう「場」、
上記でいう「ビオトープ」の部分についての小話。



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「場」とは、単に人が集まって作られるものではない。
そこでは「共有知形成」の為に相互の解読作用が行なわれる必要がある。



この世界は十人十色という生易しいものではない、
人数分の世界構成が重なる「70億人70億色」の多世界なのだから。



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以前、それはイデオロギーを共有する媒体である
「マスメディア」が最大の情報として君臨していた時代に限定されていた。


クローズ的な一方通行によって、
思惑通りに誘導させることができた。


しかし、インターネットが登場した現在、まだまだ玉石混合だが情報はガラス張りの筒抜けになっている。


また、個人がメディアを作り、選ぶ時代と移り変わっているのだ。



故に、プラットフォームはその「概念そのもの」を見直す必要がある。


それを支える根幹への視点転換、
それが本質回帰であり目に見えない地下茎リゾームである。


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リゾーム構築で重要なことは、こうしたリゾーム(自己組織化)を
偶然の産物として期待することではない。


副作用ではなく作用(主題)として取り上げていくため、新しい場を創造しなくてはいけない。



「対話」は「場」と密接に繋がる。
状態を構成する際、この要素は切り離せないのだ。



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場というコンセプト自体は目新しいものではない。
古代ギリシャでは「トポス」と言われていた。


冒頭のビオトープとはビオ・トポスが変形した言葉、
ギリシャの「命の場所」が語源である。



そんな共同体の場(トポス)が、
それぞれ存在し、グラデーション化されることが理想である。


グラデーション、つまり「合わせ・重ねる」と言う共存の方法だ。




例えば、我々が住む住居の床下はビオトープと言える。
床下である土中は、人間以外の生物達が住む場所として存在し、そこには無数の生物が生態系を行っている。



このように、他の生物は我々の居住空間と棲み分けてきたと言えるだろう。



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