2025/12/03

栗の樹

今年から小学生になった1st。学校までちゃんと行けるかと心配してましたが、何だかんだ言いながらも頑張ってるようです。


私が休みの日、雨が強かったので車で送った際に「このうどん屋さんまで来たらあと少しと思ってる」と話してました。大げさに言えば、1stにとってうどん屋さんは気持ちを切り替える大切な目印なのでしょう。大人になった時に過去を思い出す素材の一つになるかもね。


まるで小林秀雄の「栗の木」みたいです。


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毎日、人通りまれな一里余りの道を歩いて小学校に通っていた。その中途に栗の大木があって、そこまで来ると、あと半分といつも思った。それがやたらに見たくなったのだが、まさかそんな話も切り出せず、長い事ためらっていたが、我慢が出来ず、その由を語った。私が即座に賛成すると、親類への手土産などしこたま買い込み大喜びで出掛けた。数日後還って来て「やっぱり、ちゃんと生えていた」と上機嫌であった。

さて、私の栗の樹は何処にあるのか。



〜栗の樹より一部引用〜





小林の言う栗の樹は故郷への追憶のような単純なものだけではないのでしょうが…皆さんにはありますか?