2015/06/22
ハードとソフトの継承①
メタボリズムは、1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら
日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した
建築運動。
新陳代謝(メタボリズム)からグループの名をとり、
社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を提案した。
wikiより。
こんにちわ、坂口です(゜゜)
今では中年太りの別名となったメタボですが、
かつては先進的な建築概念だったんですね。
メタボリズムは、新陳代謝によって
古い細胞が新しい細胞に入れ替わるように、
古くなったり機能が合わなくなったりした
部屋を新しいユニットと取り替えを可能にしようというもので、
当時、社会の成長や変化に対応できると思っていたわけです。
ところがどっこい
現在、この概念で作られた建築は一度も
新陳代謝することなく、老朽化しています。
なぜか。
それは「代謝」の概念が
表層的な部分だったからでしょう。
今日から二回に分け、
日本流の本質について書いてみます。
かなり深いところを突っつきますよ。
中銀カプセルタワービル
本来のメタボリズムとは何か。
それは変わらないようにする為、
常に変化し続ける状態を内包することです。
変わることで変わらない。
生命の動的平衡というものは、
上記のような表面上の入れ替えではないんですね。
エントロピーの増大によって
形あるものは崩壊し、金属は錆び、
熱あるものは冷める。
生命はそれに抵抗する為、
「あえて」自らによって破壊することを選んだのです。
率先して分解し、酸化したり損傷した細胞を
どんどん「吐き出す」ことで、動的平衡を
維持させてるんですね。
この概念があらゆる生命に該当するならば、
組織という人の集合体でも同じことが言えるのではないか。
ここに「本来の」日本流と、
その素晴らしさがあります。
さて、それはいったい何でしょうか。
続きは次回。
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