2017/11/12

面倒だから良い。



「やる気のスイッチ」みたいな言葉が
もてはやされてるせいか、最近なんでも
かんでも楽に成果を手に入れようと思ってる方が多いように感じますね。


このボタンを押せば理想の相手が見つかる。

このボタンを押せば家庭が幸せになれる。

このスイッチを入れたら我が子の不登校が治る。


エトセトラ、エトセトラ。
そんな悩みや苦労を簡単に解決したい人の
心理とは端的に言えば「楽しさだけ」を
求めているってことでしょう。例えるなら
ペットの可愛い部分だけにしか興味がなく
散歩や躾けはしたくないって言ってるようなものです。


他者と向き合うことが面倒。
自分と向き合うことが面倒。
手をかけ、世話をするのが面倒。
そんなことをする時間があったら
自分の好きなことだけをやっていたい。


だから簡単に楽に成果が生まれる
魔法のボタンを求めているわけだ。
このボタンって言葉を「マニュアル」とか
「ノウハウ」に変えてもいいでしょうね。




ただそれは確実に物事を歪めていきます。


例えば塾や学校では成果を第一にした
カリキュラムによって教育していますが
それに従っても優等生にはなれたとして
優秀な(成熟した)人にはなれません。


もちろん合格という目的を達成する
ためには必要なことだけど、上記の
方法だと本当にその子のやりたい事や
向いていることなんてわからないじゃないですか。


優秀とは非効率の産物なんです。
地頭が良い人はそんな根本的な歪みを
見抜いています。既存のカリキュラムに
埋没すればセンス(感性)が劣化することを直観的に理解しているんです。


直観を信じるか、効率さを知るか。
詳しくは過去記事「信じることと知ること」を参照くだされ。



「後記」


ちなみに結婚は直観で決め、面倒くさいもの。
それで良い、それが良いんじゃないかしらん(笑)


逆に理論や理屈、損得勘定で結婚すれば
今度はその損得勘定が別れる理由になりますよ。
だから最近は「結婚はコスパが悪い」と結婚すらしなくなったわけでしょう。


あと「結婚って良いもんですか?」って
聞く人がいますけどね、そんなものすぐに
分かるわけありません。人生と同様、
長い年月連れ添った人だけが最後に語れる一代限りのモノローグです。


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