私は無駄が嫌いである。
世間には勘違いしている人が多いが、「話を簡単にする」ということは「無駄を省く」ということではない。全然、ない。
急がば回れ。Walk don’t run と言う。ラテン語の古諺にはfestinatio tarda est 「急ぐことは遅れることである」というのもある。「話を複雑にした方」がほとんどの場合「無駄は省ける」のである。
というのは、話を簡単にして拙速で出した「成果」はだいたい失敗するからである。
後の始末が大変である。まず失敗を認めさせるのに時間がかかる。「早い話が」というようなことばかり言う徒輩は自分の失敗を認める段になると、こそこそ姿を隠したり、うだうだ言を左右にしたりして異常に「話を遅く」するのである。
誰とは言わないが、すぐに思い当たるはずである。すでに失敗しているプロジェクトを停止させるのに時間がかかり、それを適正な仕方で補正するのに時間がかかり、逸失利益を補填するのにさらなる時間がかかる。
内田樹の研究室より引用
http://blog.tatsuru.com/
最近の内田センセの記事。
そうそう、そうなんですよ師匠~と、
ひとり唸ってました(笑)
うちが「
しなやかな組織」を作るために
5つのE(balance、sense、nuance、
essence、evidence)が必要だと言っているのも
端的に言えば「急いで回れる」ためなんですよね。
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