「デカンショ節」で有名なショーペンハウエルの
代表作に「意志と表象としての世界」があります。
(デカンショはデカルト・カント・ショーペンハウエルね)
端的に言えば、世界は自己の表象であって、
どんな客観性であっても、主観による制約を
受けているということ。
そしてこの世界を動かしているのは
まさにその「意志」あると、結論しているんですな(゜゜)
時間の流れや宇宙の原理もそうで、
男が女を求め、僕が祭りを求めるのもそう(笑)
つまり自分の利害、所属する組織の利害、
国の利害・・・・という、カテゴライズされた
個体意思の原因とは実は世界の意思に包括されている、と。
ちょっとメンドイ書き方ですね。
まあ、興味がある方は見てみてはいかがでしょうか←逃げた
てなわけで、今日は「意思」についての小噺でも。。
さて、西洋はその民族的本質において
「意志の思想」を持っていると岡潔は言います。
それは単純に言えば力の思想です。
以前のチェコに対するソビエトの姿勢しかり、
今なら北朝鮮、中国もそうでしょう。
孔子や老子といった歴史上最高の偉人が
昇華させた叡智(文化)を簡単に捨て去り、
共産主義と資本主義という、西洋の
場当たり的な物質主義を取り入れてしまったわけです。
だからあんなお粗末な国になった、と。
まあ、この国も人の事言えませんがね。
☞☞☞
西洋の技術や文明は一見高度な
感じに見えますが、それは単に
「力の思想」を虚飾して誤魔化してるだけのこと。
実際は「損か徳か」「敵か味方か」という
白黒主義、つまり機械的判断に過ぎないんですね。
当然そうなれば意味や内容を深く
掘り下げるのではなく、とにかく処理速度を
追求しようという効率的な考えが強く働きます。
結果(僕の嫌いな)衝動的判断になってしまい
さらにその衝動を「正当化」させようとします。
例えばあちらさんは動物愛護団体が多いけど
それはヒューマニズム(人間至上主義)から
派生したものです。
長年の肉食文化ですから食うための肉
(牛豚鳥など)は愛護してませんよね。
でもそれ以外の動物だと「殺したらいかん」ってなる。
つまり「動物は殺すな」と言ってるけど
自分の中にある「肉食」の大前提を外したくない。
彼らはそんな前提を棚に上げて、
得て勝手なことばっかりやってるんです。
そもそもこの命題は現状、人知では解けません。
そんなに簡単に言い切れるもんじゃないんです。
今は止むを得ず殺生して頂いているとしか言えない。
だからこの国は慈悲を以って感謝して頂き、供養してたわけでしょう。
旧約聖書にはこうあります
「海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」と。
ここでも「支配せよ」です。
西洋の意思(力)の思想は数千年前から
教義として、大げさに言えばDNAとして継承されています。
ノアの洪水だって、ソドムとゴモラだってそう。
一部の人間以外を抹殺したのは悪魔ではなく神のほうです。
まさに正義の名によって恐怖と暴力で
人類を支配しようとしていると言えます。
そういった親が増えていると聞きますが、
大半がこういった「力の思想」に染まってるんです。
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まとめれば、それは以下の3つの働きだと
個人的に思ってます。
①自分以外は入っていない自意識中心の「理性」
②深く掘り下げず白黒はっきりさせる
機械的な損得判断である「合理性」、
③正義だ悪だと言い合う「正当性」
今回の新しい大統領が
そんな思想の典型例でないことを期待します。
「後記」
ちなみに以前(今もか)流行った
「ありのまま」や「嫌われる勇気」は
この思想を強化させてしまう可能性があるので
みなさんもお気を付けくださいね。
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