2015/11/28

シカさんの手紙




野口英世の母である野口シカさんが
息子に会いたい一心で書いた手紙があります。



以前のシカさんは学問を習っておらず、
文字が全く書けませんでしたが、



息子に一目会いたいという一心から、
囲炉裏の灰に字を書く練習をして
この手紙を書いたのです。




おまイの。しせ(出世)には。みなたまけました。
わたしもよろこんでおりまする。



なかたのかんのんさまに。
さまにねん(毎年)。



よこもり(夜篭り)を。いたしました。
べん京なぼでも(勉強いくらしても)。きりかない。


いぼし(地名)。
ほわ(には)こまりをりますか。



おまいか。きたならば。もしわけかてきましよ。
はるになるト。みなほかいド(北海道)に。いてしまいます。


わたしも。こころぼそくありまする。
ドカはやく。きてくだされ。



かねを。もろた。こトたれにもきかせません。
それをきかせるトみなのれて(飲まれて)。しまいます。


はやくきてくたされ。


はやくきてくたされ



はやくきてくたされ。


はやくきてくたされ。




シカさんの心細さが「はやくきてくたされ」を
4回も繰り返されている事から伺えますね。



これを見て心が打たれたのは、
今の気持ちを率直に「自分の言葉」で
表現しているからでしょう。




心の底から湧いてきた言葉と言うのは
綺麗な文章よりも心に響きます(゜゜)




☞☞



ちなみに僕もブログを書き始めた当初は
書くのが上手いとはいえませんでした。



まあ、今でもそうですけどね(笑)
だいぶマシになったほうなんですよ。



もっと上手く表現できるようになりたい。
頭の中にある概念を少しでも形にしたい。




多分に、僕もまた自分の言葉で
伝えたいのかもしれませんね(゜゜)




そんなわけで、囲炉裏の灰ではなく
ブログの中で練習してますが、




かれこれ5年ほど続いてます。
慣れると結構、楽しいもんですよ。










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