2015/01/14

栄枯盛衰の発見4

栄枯盛衰の組織論、

今日で4回目です。




秀吉の朝鮮出兵は大敗し、

結果、組織の結束は大きく乱れてしまった。





その後、有名な関ヶ原の戦によって、

歴史上最大の組織は事実上、崩壊してしまったのだ。







金でも名誉でも何でもそうだが、

満たされない欲望を内部に作れば、

成功体験によって、やがて埋没してしまう、





つまり対象の最大化である。







前回書いたように、最大化が志向性である

組織が取る道は、必然的に「市場開拓」しかない。





大手FC、特にCSVを見れば明らかなように、

エリアを海外に向けるのが一番手っ取り早いのだ。







海外出店自体が問題ではない、

状況が変わっても、同じやり方をするのが問題なのだ。





成長の内部圧力がある組織では

比較的確率が高いものが採用されがちである。







以前も書いたが、誰もがウエイター・ボーイ

となることで、リスクや責任を回避してしまうのだ。







つまり成功確率ではなく「安易性」を

選んでいるにすぎない。





☞ ☞







実務の世界において、

確かにそれは「現実的」かもしれない。







しかし、本当に必要な現実的手段とは

目的達成のシナリオ」であって、







リスク回避のシナリオでもなければ

着手しやすいシナリオでもない。







そんなものほど悪手である、

リスクのないものほど、大きなリスクが隠れている。







価格競争は安易的戦術の最たるもの、

今の時代、これをやろうとする企業は

内部に相当な圧力があるのだろう。







株主、成長志向が高い役員、

キャッシュフロー自体が声を上げている場合だってある。







昔はそれを「正当なリスク」としていた。

崖っぷちに立ってこそ、本気になる、と。









ただ、その正しさは「半分」である。

自転車操業的なビジネスは私はお勧めしない。









というわけで、次回で最後となります。


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