今日で4回目です。
秀吉の朝鮮出兵は大敗し、
結果、組織の結束は大きく乱れてしまった。
その後、有名な関ヶ原の戦によって、
歴史上最大の組織は事実上、崩壊してしまったのだ。
金でも名誉でも何でもそうだが、
満たされない欲望を内部に作れば、
成功体験によって、やがて埋没してしまう、
つまり対象の最大化である。
前回書いたように、最大化が志向性である
組織が取る道は、必然的に「市場開拓」しかない。
大手FC、特にCSVを見れば明らかなように、
エリアを海外に向けるのが一番手っ取り早いのだ。
海外出店自体が問題ではない、
状況が変わっても、同じやり方をするのが問題なのだ。
成長の内部圧力がある組織では
比較的確率が高いものが採用されがちである。
以前も書いたが、誰もがウエイター・ボーイ
となることで、リスクや責任を回避してしまうのだ。
つまり成功確率ではなく「安易性」を
選んでいるにすぎない。
☞ ☞
実務の世界において、
確かにそれは「現実的」かもしれない。
しかし、本当に必要な現実的手段とは
「目的達成のシナリオ」であって、
リスク回避のシナリオでもなければ
着手しやすいシナリオでもない。
そんなものほど悪手である、
リスクのないものほど、大きなリスクが隠れている。
価格競争は安易的戦術の最たるもの、
今の時代、これをやろうとする企業は
内部に相当な圧力があるのだろう。
株主、成長志向が高い役員、
キャッシュフロー自体が声を上げている場合だってある。
昔はそれを「正当なリスク」としていた。
崖っぷちに立ってこそ、本気になる、と。
ただ、その正しさは「半分」である。
自転車操業的なビジネスは私はお勧めしない。
というわけで、次回で最後となります。
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