2018/03/06

散逸的世界


イリア・プリコジンは散逸構造という
我々のような生物系(開放系)だけが持つ
複雑な構造構築能力が非生物(閉鎖系)にも
現れると発見しました。


水面に落としたインクの広がりや加熱した
水の規則的な対流、そんな意思を持たない
閉鎖系の中にもその構造が生まれ、さらには
「宇宙」でさえもその構造を持つ、と。
普遍法則であったエントロピー増大により
やがて宇宙は停止するという予想は
散逸構造の発見により覆されたんですな。


宇宙は止まることなく新たな秩序構造を伴い流動する。ぐるぐるぐる。


☯☯☯


エンリッヒ・ヤンツはそんな散逸理論から自己の
構造を自分で作り上げる能力(自己組織化)に注目します。



外部の力によらず自己の持つ秩序に従って
構造が自然に出来上がる現象。例えば
シマウマの模様や孔雀の羽のような構造や
幾何学的な雪の結晶などは相関関係が生じた
「相転移」や「創発」の結果であって
絶対的な形式を約束しません。あらゆる可能性を
内包している状態が同一性を持ちながら世に現れるのです。



ではその「状態」から「決定」している素材はなんでしょうか。



わからないですね、わからない。


多分に我々は創られ、創っている。
つまりそういう事でしょう。



ヘーゲルの精神現象学にある理論的理性の
基本原則が「外なるものは内なるものの
表現である」というのは驚くべき考察ですね。



3 件のコメント:

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    さっぱりした記事で好感モテます!じわじわ楽しめる感じでした^^;迷惑じゃなければ、私のダイエットブログを読んで見てください♪待ってます^^

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    読みにきましたよ♪私の本気ブログも覗いてみて欲しいです☆それでは、失礼しまーす!

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    どぉもです☆ブログ楽しく拝見させて頂きました(・ω<)☆彡記事を読むのが好きなのでまた訪問します(*´∀`)/えなのブログにも遊びにきてください(≧∇≦)失礼します♪

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