レボリューションはよく「革命」という
意味で訳されてますが、本来の意味は
再び(Re)巡り来る(volute)こと、
全く新しいことを始めたがる革新主義は
この言葉を好んで使ってますが実際は
古くから伝わっているものを現代に沿って
新たに蘇らせること(編集)なんですね。
故に真の保守は新しいものを生み出すことが
全て正しいのだという今の風潮を否定します。
変化は不確実を手に入れ確実を失う、と。
どこかの政治(保守)学者が言ってたんですが納得ですわ。
例えば会社を辞めれば新しい仕事を
手に入れる可能性は手に入るけれど、
それが今までより良い仕事かどうかは
わかりませんよね(不確実)。
ただ「今の仕事」は確実に失われます。
離婚だってそう。奥さんを(確実に)
失うことで新たな出会いは作れる。
しかし離婚した奥さんより良い結婚ができるかどうかは答えられません(笑)
つまり大事なことを変化させようとするならば
慎重にしなくてはいけないよ、というのが
保守思想の立ち位置なんです。よく保守派は
変化を嫌い新しいものを拒むと言いますがそうじゃない。
本来の保守は「漸進」なんですね。
***
変化するための行動は「チャレンジ」と変換され
リスクを積極的に取ることに全て価値があるような
イメージですが、私にのトライ&エラーの「エラー」は
自己責任の範疇であることが前提、責任が取れない
ものに対しては冒頭の「革命」を採用してます。
一人でできることなんてたかが知れてますからね。
このブログで伝統とか継承と言う言葉を
積極的に使ってるのはこういった理由があるのですよ。
あ、聞いてないか。こりゃ失礼。
「後記」
ちなみにフランス革命期は変化を起こせば
人間はどんどん完全へと向かうという思想が
根幹にあったと言います。ジョン・パスモア
よろしく人間は神へと近づける存在だ(完全可能性)と。
ま、煎じ詰めれば「人間は素晴らしい」というヒューマニズムでしょうね。
ただ(仮に)完成すればヒトはカミになる。
まさに神を殺すことが人の目的になってしまう、と。
自信と驕りは紙一重ですね。
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