2017/08/23

怪物か。英雄か。





つい最近、日本で公開された「ファウンダー」。
経営者はこぞって観に行ってるようですが僕は観てません。



否、観たくないというべきか。



「成功はゴミ箱の中に」は読みましたけどね。
マクドナルド(コーポレーション)の創業者であるレイクロックの自伝です。





日本マクドナルドを創業した藤田田氏を始め
孫正義や柳井正氏も尊敬している
レイクロックですが、僕がこの人が大嫌い(笑)


以前はよく「マクドナルド兄弟にはビジネス
センスがなくレイクロックによってあれほどの
企業となった」と、まるでフランチャイズの
英雄のように言われてたけど、違和感があったんですよね。



ビジネスを急速に拡大したいため堅実に事業を
運営していたマクドナルド兄弟と対立。
その基本姿勢の違いが埋まらないことから
レイ・クロックは270万ドルで彼ら兄弟から
ハンバーガーシステムを買い取ります。


こう書くと高級なビジネスの戦略のようですが
実際は単なる略奪行為でしょう。その証拠に
経営権を取得する際マクドナルド兄弟には
商標利用を許可せず、しかたなく「ビックM」と
改名して営業を続けていた彼ら兄弟の店舗の
目の前にマクドナルドを出店し、潰しにかかってます。


普通、創業者を潰すか?ってなりませんかね。
加盟店オーナーの嫁さんも略奪してますし、
やりたいことに対し「手段を選ばず」の人なんですよね。




🍔🍔


利益を追い求め、非道ともいえる方針を推し進める。


まさに「手段の目的化」、そういや退任した
どこぞのコンビニの会長もまた、そんな人でした。



それは敏腕経営者の条件かもしれません。



しかしこういったのが経営者の資質であれば
あらゆる悪事は経営のために必要だと正当化
されるでしょう。
「レイクロックがいなければ、非道な行為を
しなければ人類は安く手軽にハンバーガーを
食べることはできなかったのだ」、のように。



この国はそれを賛美しません。
それは「盗人猛々しい」と呼ぶのです。
「好きなことで生きていく」と
「好きなように生きていく」は一緒じゃないぞ。



「おまけの蘊蓄」

ちなみにレイクロックの思想を形成したと
言われるのが「ポジティブ・シンキング」。


その提唱者はノーマン・ヴィンセント・ピール
と言う人物なんですが、実はトランプ大統領も
彼を師として仰いでるんですな。



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