2017/05/09

全員が一緒に生きれる道



フランス大統領選の決選投票は
中道系独立候補でフランス史上最年少の
エマニュエル・マクロン氏が勝利しましたね。


仏大統領選、マクロン氏圧勝 「フランスの価値守る」

ー日本経済新聞よりー



(´・ω・)ナルホドネ


欧州連合(EU)の強化を訴えたマクロン氏が
選ばれたというよりも、世界で共通している
既存の政権不信の結果ではないかと思ってます。
前回ルペン氏を批判した僕ですが、それと
「マクロン氏を支持する」は別問題やからね。


で、今日の朝日の記事見てやっぱりな、と。
フランスの人たちもキツイ選択だったんでしょう。
(そもそも彼の出身銀行ってどこよ?って話ですからね)



「ルペン氏は論外、マクロン氏も嫌」 消去法の仏大統領



てなわけで今日は皆さんの嫌いな(笑)政治の小噺でも。







かの小林秀雄は政治嫌いで自らの考えを
「反政治的な思想だ」と公言していたが
それは「安倍政権を許さない」とプラカードを
出すようなアンチではなく、かと言って
政治から目を背ける無関心主義者でもなかった。


寧ろ政治と言うものを非常に冷静に捉え、
ゲゼルシャフトのように能率を最大化した
技術集団で良いと考えていたのだ。


彼らは(あれらは)目的ではなく
手段(方法)にすぎない、と。
なるほど、必要なのは技術者や実務者であり
「英雄」でない、ということだろう。


これには僕も同意。別に崇高な仕事じゃないからね。
反面、歴史は聖人君主が統治するものだと考える人は
政治家を人々を導く英雄や救世主のようなものだと
思ってしまってるけど、そんなわけない。
情熱を持ち過ぎた政治は英雄を生み出すかも
しれないけど同時にファシズム(独裁)も作っちゃうのよ。



「あいだ」ってのは大事なんだけどね。
今はそれが消えちゃってますな。






閑話休題。
温かみのある言い方をするなら、政治は
全員が一緒に生きれる道を作るってことだわな。
誰かの高邁な理想に向かうんじゃなく、
素朴な生活の維持。それが全体最適であるのは
疑いないでしょう。



部分最適であるイデオロギーは批判していいです。
多数決だって決して民主主義の原理じゃないからね。



そんな命題に向かう意思が志向性だと思ってます。
長くなりそうなんで、今日はこのへんで(・ω・)ノチャオ



「後記」


ちなみにプラトンが最後に書きあげたものは
経験からくる政治論でした。イデアとか
プシュケーとか言うと小難しく感じるけど、
「国家」は実に具体的で日常的なもんですわ。


ただ、真理の尺度がリヴァイアサン(ホッブス)
である以上、真実に目覚めた人間はソクラテス同様
非難されてしまうのは世の常でもありますな。


自らの信念を貫こうとするなら
毒杯を飲む運命にある、と。
悲しいけどそういうもんでしょう。




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