2017/02/19

貞観政要



以前マキャベリの君主論について少し触れたが、
日本にも統治論(帝王学)が入ってきた時代がある。


それが貞観政要。唐朝の第2代皇帝
太宗と家臣のやり取りを収めた対話編である。
太宋のテーマは「草創と守文といずれが難き」
創と守、つまり「創業と維持」はどちらが難しいか?と言う事。


唐の基盤を築いた大宗はどっちも上手だった、
きちんとした基礎を作りきちんと収めた。
(後継者問題は苦労したようだが)


そんな偉人の対話であったからか
平安時代の貴族にとって必読書であった。
調べれば北条政子から江戸の徳川家康まで
長い間愛読され、日蓮も引用したと言われる。




ちなみに僕が見たのは場の空気の研究で
紹介した、山本七平が編集したやつだが、
その引用や伝承本が非常に少ない。


なぜだろう(゜゜)マ、イッカ






この貞観政要にある「九徳」は
全10巻、40編からなる長編となっているが、
そこには「十思九徳」というものがある。




十思

1欲しいと思うものを見たら、
足ることを知って自戒することを思い、

2大事業をしようとするときは、
止まることを知って民の安楽を思い

3高ころびしそうな危ないことを
思うときには謙虚に自制することを思い、

4満ち溢れるような状態になりたいという
願望が起これば、満ち溢れる海が
すべての川より低いこと(老子)を思い、

5盤遊したいと思うときは、
限度をわきまえ、一方に逃げ道を
用意してやるのを限度とすることを思い、


6怠け心が起こりそうだと思えば、
始めを慎重にして終わりをつつしむことを思い、


7自分の耳目を塞がれているのではないかと
心配ならば、虚心、部下の言葉を聞くことを思い、


8中傷や讒言を恐れるなら、まず自らが
身を正して悪をしりぞけることを思い、


9恩恵を与えるときは喜びによって
賞を誤ることがないように思い、


10罰を加えようとするときは怒りによって
重すぎる罰にならないように思う。


これが十思、
こういった心の在り方によって
組織(国家)は統治されるのだ、と。
昔の偉い人が「えらい(大変な)人」
と言われてたように、上に立つには相応の
人格が求められていた、ということだ。


と、いうことだ(二回目)




閑話休題。
九徳は簡単に言えば「加減」である。



1寛にして栗(寛大だが、しまりがある)
2柔にして立(柔和だが、事が処理できる)
3愿にして恭(まじめだが、ていねいで、つっけんどんでない)

4礼にして敬(事を治める能力があるが、慎み深い)
5擾にして毅(おとなしいが、内が強い)
6直にして温(正直・率直だが、温和)
7簡にして廉(大まかだが、しっかりしている)
8剛にして塞(剛健だが、内も充実)
9彊(きょう)にして義(強勇だが、ただしい)



なるほど。プラトンよろしくこういった
十思九徳を持った人間が国を治めれば
確かに安泰であることは間違いない。










(゜゜)











(゜゜)できるかなぁ。。。







(゜゜)






(´・ω・`)ノシ ムリムリ



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