先月カンブリア宮殿に出演されていた
三科社長の展開する「いちやまマート」が
クライアントさんの中で話題になってます(゜-゜)
山梨に11店舗、長野に2店舗展開する
ローカル・スーパーですが、こちらは
量や規模の拡大といったスケールメリットではなく
「安心・安全」といった質的な向上を目指し、
地域の顧客から絶大な支持を得てるんですね。
「健康的な食生活が幸せをもたらす」
という理念の元、その独自の追究先は
(やはり)PBとなり、そこから生まれたのが
化学合成の添加物を一切使用しない「美味安心」、
父親と兄が若くして亡くなったことを機に、
健康志向の食品作りへ舵を切ったと言います。
それが地域の消費者から絶大な支持を受け、
今では他のスーパーでも取り扱うようになり、
1000店舗以上流通しているようですね。
コンセプトは「未来を担う子供たちのため」
素晴らしい企業文化ですね(´艸`*)
こんな経営者さんがもっと増えれば、
生き馬の目を抜く小売業界も変わるでしょう。
(スーパーの戦略はえげつないですから・・・・)
これが本当の参入障壁
さて、ここからが本題(゜゜)
このような小売業界だけでなくとも
「質」と「量」といった二項は一般的に
トレードオフの関係になってます。
たとえば「こだわり」と「価格」や
「手軽さ」と「上質さ」など、どちらかを
上げればどちらかが下がります。
結果、二者択一で考えてしまう人が
とても多いのですが、実は独自性とは
その両立の先にあるのです。
(我々もそうですが)顧客はどちらかを
切り捨てた片手落ちのサービスや商品は
決して満足しません。上記の例で言えば
「こだわり」があっても高すぎれば満足しないし、
「価格」が安ければ何でも買うわけではありません。
そこでどちらか一辺倒になるのではなく
そのトレードオフの座標軸においていかに
二項を統合させるか、が大事になってくるんですね。
クライアントさんの中には安くて提供している
所がありますが、「上品さ」や「こだわり」を出しています。
それを効率化(量)が先になると
どうしても無理なんですね。損益分岐上
というかオペ―レーション上というか、
質が二番煎じになってしまう。
だからまずは原点回帰の質的向上。
そこからいかに最適な「量」へと持っていくか。
それは他社がやってない「空白」を
見つける事でもあるのです。
一杯200円だけど正規品を扱い、接客も手を抜かない。
青山フラワーマーケットさんもそう。
市場の半値で売ってますがそこには
ちゃんと「上品さ」をちりばめてます。
だからこそ、縮小する市場でも選ばれるんですね。
(手前味噌で恐縮ですが)
うちが個人事業でありながら
かなり選んで頂けている理由もそうでしょう。
順序は「論語と算盤」であって、
「算盤と論語」ではないんですね。
まずは原点(理念)を明確にしましょう(゜-゜)
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