画一化や再現可能性においては、
自らの知恵を絞って試行錯誤する必要などはない。
与えられた大量の課題をこなす処理能力と
それに付随する忍耐力だけが求められるだろう。
付け加えるなら、その事に対する
疑いを持たない従順さと正確さ。
その際、マニュアルは非常に便利な道具となる。
つまり画一化とは個人の創造性を拒絶する行為である。
例えばこれが理想の体重を目指そうとジムに通い、
コーチの作ったメニューをこなす場合なら良いだろう。
受験のように、すでに用意された答えを
解く場合も塾に行けば良い。
しかし当然ながら我々の人生にメニューや
カリキュラムなんてものは用意されてない。
ジル・ドゥルーズの言うようかな
自然なものは常に差異があり、それが根本なのでしょう。
***
面白く不思議なことに、我々は全く同じ人間を
見たことがない。双子であっても全く一緒ではない。
雪の結晶だって、それぞれが違う。
同じ形は一つとしてない。
いままで降り積もった雪の一つ一つが
全て違うと思うと想像を絶してしまうのだが、
そんなもの、容易いこと、
作れないのではなく、作らない。
自然は同じものを決して作らない。
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