2015/12/13
デミウルゴスからインテリジェントデザインまで
散逸構造とは非平衡状態において
自己組織化により、秩序が生まれる事を指す。
相互作用によって自発的に進行する
性質を持つ以上、どの局所的ルールから
どういった大局的秩序が生まれるかは予測できない。
このような高次の階層における
思いがけない秩序の生成を「創発」と呼ぶが、
その原理は全くもって分かっていない。
プラトンのデミウルゴスから
現在のインテリジェント・デザインまで、
それは永遠のテーマとして
問われるものなのだろうか、それとも・・・・
今日はそんな小噺でも(゜゜)
日常において、まったく予期しない事は頻繁に起こる。
将来を予測することも計算することも、(原理的に)不可能だ。
例えば、10年前に今のような世界を
予測していた人はいるだろうか。
学生がスマホ片手に歩きながら
街中で世界と繋がっている世界を、
テレビをほとんど見なくなった人が
増えているという現実を。
このことから、僕は予測、予期できるもの以外の
想定外は考慮の外に置くようにしている。
上記のようなことを予測しようとするのは
あまり合理的なことだとは言えないだろう。
環境(外部)リスクの想定とは
どんなに議論を尽くしても、結論は出ない以上、
組織内部のロバスト性(有機性)を高めるため、
最適組織や流動性のあるリゾームを提唱している。
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リゾーム構造と自己組織化はセットである。
私の想像(予測)する組織パラダイム・シフトとは、
閉鎖系から開放系への移行であるからだ。
自己組織化は今までの秩序の中では機能しない。
これが分からないと、細部をいじくるだけで終わってしまう。
例えば上司の指示で適材適所の組織を作り
「さぁ、君たちの好きに仕事をやってくれ」
と言ったとしても、それは自己組織化ではない。
確かに自由な状態にこそなるが、
構成する人が自発的に動いたわけではないからだ。
構成人員という、要素から遠く離れたところから
制御して組み立てている以上、組織設計図に
基づいて組み立てたものと何ら変わりはない。
本来の自己組織化は設計や
意図に関わらず、自然に構成されるもの、
よって、これを実現させるための
土台を準備することが必要だ。
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グレンダ・オヤングによれば、自己組織的な
発展に向かっていくには3つの初期要因が
重要だとしている。
それが「器・差異・交換」、CDEモデルとも言われる。
端的に言えば、相互作用(触発)が起こりうる
制約条件の中、多様な意見が共有される環境のこと。
これは特段難しいものではないだろう。
なぜなら、今の企業の内部を変えるだけなのだから。
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つい先日、縁ある人達の集まりに出席させて頂いた。
その場は100名以上はいたであろうか、
メインの終了後、交流会も同じ場で開催されていたが、
その際、ふと感じたのが場の状態である。
階層もなければ強制もない、みんな席をコロコロ変わっていた。
無理に付き会わなくてもいいし、お酌なんてしないでいい。
実にリラックスできる場である。
そういう場所は僕は好きだ。
ふと、仮にこれらを「ある組織」とみなした場合、
何時間かこの状態が続けば自然に「ある秩序」が
生まれてくるような気がした。
これって自己組織化なんじゃないか、と。
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