2015/11/30
地域密着店のキーワードは○○重視
今まで小売市場の主役だった
大手スーパーが不振となっている一方、
独自の取り組みを行う地域密着店舗が
消費者に受け入れられていますね(゜゜)
以前お伝えしたスーパーオオゼキさんしかり、
愛知県で5店舗運営している別名
「奇跡のスーパー」サンヨネさんしかり。
共通するのはやはり「安心安全」への配慮や
各従業員の主体性です。
ノウハウではなく「心構え」が大事だということ。
それを作ってるのが「風土」であり
根幹にある「理念」なんですね。
例えばサンヨネさんを見ると、理念を
実に上手に具体的な形(コンテンツ)にしています。
無農薬の野菜販売や化学調味料を使わない
カレールなどのPB販売がそう。
これが地元の住民の手堅い信頼を得ているのです。
驚くことに、セールでもないのに
開店から約20分程度で駐車場が埋まるとか。
当たり前のことを、当たり前にやってるところが
きちんと評価される時流ですから、当然でしょう。
こりゃ「当たり前が分からない」大手は
勝てないなと、一人ニヤリ顔ですわ(笑)
伊丹十三 監督 「スーパーの女」
さて、こういった地域密着店はもれなく
現場担当者の権限付与が大きいのも特徴です。
各自が自己責任で判断し、仕入れから陳列まで
任されているので、主体性が必然的に育まれる、と。
独立に伴い、大手のチェーンをいくつか経験したのですが、
この部分も大手は(ほぼ)不可能だと思いますね。
地域密着店とは「現場重視」。
これが最大のキーワードと言っても過言ではありません。
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さて、大半の大手組織がこういった
現場重視ができないのは、構造といういよりも
場が作り出す空気によって、視線が顧客に向かないからでしょう。
いくら「お客様の為に」とクレドを唱和しても、
自己保身にベクトルが向いてしまえば馬の耳になんとやら、です。
どこも内輪争いばかりやってましたからね(゜゜)
(失礼)また、合理性やリスク回避を追求した結果
仕事が「作業」になってしまっている。これも
現場という「場」を分かっていない証拠です。
監査部署ができている以上、
店長も口出しできず、机上の空論に付き合わされ、
その結果、どんどん現場と乖離する、と。
過去の誰かが作ったそのガチガチの体系を
誰も変えようと思わないんですね。
なかには上司と戦う店長もいますけど、
頽廃が根深いところは大体、この構図です。
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小売りだけに限らず、こういったケースは
あらゆる業態、あらゆる規模に当てはまるかと思います。
不思議ですね(゜゜)
逆を言えば、それがボトルネックだということ。
一度作ってしまうとなかなか壊せません。
フランチャイズ本部もそう、最初が肝心ですよ。
「後記」
僕が知ってる創業者さんは
全員、毎日現場に足を運んでいますが、
それは顧客のニーズを知るためだけではない。
多分に、現場という「場の空気」を
肌感覚で感じるためではないでしょうか。
逆にサラリーマン社長や二代目は
そういったことをしない人が多い、
これも共通してて面白いですね。
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