先日、内閣府は7~9月期の
国民所得統計1次速報を発表したが、
GDPは前期比マイナス0.2%となった。
2四半期連続のマイナスであることから、
政府目標のGDP1%以上の成長は不可能だろう。
中国経済の穴も大きく開いてきたので
企業側も設備投資を抑えているし、
個人の消費も回復する気配はない。
一般的には増税によって個人消費が
減退していると言われているが、
個人的にはそれだけではない気がする。
例えばブログ村のカテゴリーには
「ミニマリスト(持たない暮らし)」が
新たに加えられたと聞いた。
どうやら若い世代を中心にこういった
「余計なものを限りなく減らしていこう」という
生き方が共感を生んでいるようだ。
(これはちと極端な気もするが)
今の若い世代の多くは、SNSがある為、
外見や持ち物で見栄を張ったり、
表現しなくてもよくなったのだろう。
なるほど、一時期は大半の人が
ヴィトンやシャネルの小物を持っていたが、
今はあまり見ることがない。
車だってそうだ。僕の時代は高級セダンや
スポーツカーはステータスだったけど、
今の男性は軽に乗ることにためらいはない気がする。
現在、政府は個人消費を上げ、
景気の好循環を作りたいようだが、
そもそもこの「個人消費」というものの
前提が変わっているのではないだろうか。
僕はやがて企業もそうなると断言する。
即ち「自分(自社)最適」へのシフトである。
自然派生的に拡大するのは良いだろう。
全然悪い事ではない、むしろ自然な流れだ。
しかし「拡大ありき」での拡大など、
単なる背伸びであって、上記のような
ヴィトンの財布となんら変わりはない。
(もちろん、本当に欲しい人は別だけど)
当事務所がやってるFC展開は、
基本こういった「拡大ツール」であるが、
こちらのコンセプトは拡大ではなく継承、
本部がどれだけ大きくなるかは、その種が持つ
ポテンシャル次第であって、耕し手側ではない。
以前は資金と誇張営業さえあれば、
ガラクタ商売であっても拡大できていたが、
これからはあっという間に大量閉鎖となるだろう。
どこぞの焼き牛丼屋しかり、フィットネスクラブしかり。
一気に跳ね上がり、一気に衰退する運命となる。
身の丈に合わせた成長を目指すこと。
内部をしっかりと整える事、
肥大化を「成長」と正当化しないこと。
うちの事務所がやっているのは
ごくごく当たり前のことなのだ。
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