「・・・・・・はァ」
「ん、溜息なんてついてどうした」
「ねえ、僕は幸せになれないの?」
「結論から聞くな。意味が分からない」
「この間ね、セミナーに行ってきたんだ」
「またセミナーか、懲りんやつだ」
「そこでね、天国言葉を話さないと
幸せにならないって言われたんだ」
「ふん、何とかふたりって人の言葉だな。
僕は自分の物差しを押し付ける奴は大嫌いだ」
「最初は僕も納得してたから、
天国言葉を積極的に使ってたんだけど・・・」
「疲れるだろ」
「そう、最近なんて棒読みになってきてて・・・」
「うつ病に頑張れって言っても逆効果だからな」
「僕は鬱じゃない」
「心を無視して言挙げすんな、ってこと」
「・・・・・・」
「自分の思うようにやればいいんだよ。
自然体でない今の方がおかしい」
「でも、明るい、楽しい人になりたい」
「人気者になりたいのか」
「違うよ、ビジネスする人には必要だってこと。
君はちょっと重い記事書くから気を付けないと嫌われるよ」
「人気者になりたいのか」
「違うよ、ビジネスする人には必要だってこと。
君はちょっと重い記事書くから気を付けないと嫌われるよ」
「アホか、そんなに人間は単純じゃない。
静かな場所で一人になりたい時もあるし
愚痴を言える場所だって欲しいのが人間だ」
「あー、確かに。美容室で明るい接客に
抵抗ある人って多いよね」
愚痴を言える場所だって欲しいのが人間だ」
「あー、確かに。美容室で明るい接客に
抵抗ある人って多いよね」
「その点、有名なクラブのママさんは流石だな、と思うね。
まさに相手の本質に寄り添ってる」
「君はできないでしょ」
「僕は偏屈だからできない。個性から
ビジネスモデルを作るしかないのだ」
「お気の毒さま」
「今はね」
☞☞
「この間、偵察がてらハンバーガ屋に
行ってきたんだがね」
「珍し」
「ちょうど地区マネージャらしき人がいて、
バイトの若い子を指導してたんだけど、
小声で話すその声が聞こえてきたんだ」
「なんて言ってたの?」
「スマイル、だって。バイト君は必死に
ポテト揚げてて、顔が真剣だったんだけどな」
「真剣な顔って・・・いいじゃない」
「だろ、僕は真剣さが伝われば
愛想が悪くても信頼するね」
「そこに笑え、って言われてたんだ」
「まあ、最近ちょっとしたことで
クレームだす客も悪い」
「どっちもどっちだね」
「仕事は苦しいことも楽しいこともある。
それを認識しないと、極端な肯定や否定が生まれる」
「あるね、過酷な労働だけどキラキラさせる教育」
「他者の楽しさだけ求めてしまうと
自己犠牲的な精神を押し付けてしまう、
逆もしかりだ」
「自然に楽しくなれる職場が
あったらいいね。毎日が祭りみたいな」
「他者の楽しさだけ求めてしまうと
自己犠牲的な精神を押し付けてしまう、
逆もしかりだ」
「自然に楽しくなれる職場が
あったらいいね。毎日が祭りみたいな」
「いいね、じゃあ次回はその理想を
どうやって実現させるか、考えてみようか」
0 件のコメント:
コメントを投稿