2015/02/08
ファウストと和魂
ゲーテのファウストには、
悪魔メフィストフェレスに魂を売ってでも
「真理を欲しがった」博士が描かれています。
全ての学問を極めつくした結果、
「結局、何も分からなかった」と
絶望し、死のうとしたファウスト、
世界をロゴスで理解したいという
漢意は、我々の根源的な欲求でしょう。
ファウスト博士が求めたもの、
それは「全智全能」でした。
悪魔との契約で、博士は
若さと、全知全能を手に入れますが、
その結末は、どうなったでしょう。
これはあえて書かないでおきます(笑)
それぞれ、感じる部分があるでしょう。
さて、今日はそんな所から。。。
DEATH NOTE モノクロ版 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)/集英社
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個人的に漫画「デスノート」は
この話が元になってると思ってます。
さて、この国の職人が作るものは
知識ではなく「知恵」の部分が必要になります。
この知恵というのは、
法則化にも、マニュアル化にもできません。
また、今まで多くの経営者と
お話しましたが、それぞれの
「経営者のカン」を感じました。
知恵、勘、コツ、加減。
これは表層的な「ノウハウ」ではなく、
もっと深いところにあるものです。
☞ ☞
さて、西洋式のフランチャイズは
上記のようなものを「可視化」できると
いう「前提」によって構成されています。
これらが知識であれば、
形式化してマニュアル化できるのですが、
結局は、非常に浅薄で劣化する
「コピー」にしか、なりません。
そこで「ブラッシュアップ」によって
精度を高めようとしますが、
それは表層的な「見えるもの」に、
さらに手を加えるだけにすぎない。
いくら精度を高め、合理的な
設計書を作ったとしても、
実際、それをやるのは、非合理的である
我々人間ですから、当然想定外は出てきます。
企業ではオートメーション化が
進んでいるようですが、
最終的にそれらを利用するのが
「人間」であることは変わりません。
☞ ☞
論理重視(特に欧米人)は、
こういった手法こそ「真実」だと思っている
傾向があるように見えます。
よって、五感で認識できないものは
「無いもの」として考えるのですが、
これは唯物主義者の特徴であって
同時に、それは理性中心の限界なのでしょう。
今の経済社会はまさに
ファウスト博士と同じ道を進んでいる。
そこで、もっと素朴な所を
大事にしようというところから出発したのが、
今やってる日本流の精神を取り入れた
フランチャイズ継承なんですね^^
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