2015/02/08

キコリとサトリ

「キコリとサトリ」という逸話があります。





サトリという、人の心を読む事ができるという珍獣を

キコリが捕獲しようとするお話。





心を読むだけあって、生け捕りにしようと思えば

「おや、生け捕りにしようとするのかね」と。





斧で殺してやろうと思えば

「今度は殺そうというのかね」と。





このように、ことごとく心の内を読まれてしまいます。





こんな不気味な動物を相手にしても仕方ない、

かかわらないで、本来の仕事を続けよう。





そう思ったキコリが、

一心不乱に斧をふるって木を伐っていた所、





斧の頭がスポッと柄から抜け、

サトリの頭に当たり捕まえられた、というお話し。







さて、この話は物語風ではありますが、

実に本質を掴んでいます。







有名になろうとしても、大儲けしょうともがいても、

現代のサトリともいえる市場を捕らえることはできない。





損得、我欲を思わず、没入する無心によってのみ、

結果として捕らえることができるのでしょう。






それを無謀ながらも体系化しようと試みているのが

このブログでもあります。


0 件のコメント:

コメントを投稿