2019/04/17
あそべや遊べ
さて、みなさんは「遊び」と言えば、
何を思い浮かべるでしょうか。
飲む?打つ?買う?(笑)
遊びはストレス発散や娯楽のように
解放的側面もありますが実は
束縛的側面もある両義的なものと言われます。
遊びには必ずルールがあって、
それがないと遊びは成立せず、そのルールは
複雑であっても単純であってもいけない、と。
故にだからこそ遊びは伝承性を持つんですね。
(例えばジャンケンが、古代エジプト記から存在するように)
遊びから派生したものは公共性・拡大性を
持ちやすく、スポーツになる場合もあります。
例えば、海兵隊の辛い訓練を遊び風にしたものが
今のトライアストロンとなってるんですよ(゜-゜)
前置きが長くなりましたが
今日はそんな意外と深い「あそび」について。
さて、以前書いたロジェ・カイヨワ は、
遊びは大きく分けて4つの構成要素があると言います。
まずアゴン、これは「競争」。冒頭に書いたように
遊び→スポーツはこのアゴンからの派生です。
危険を伴い、勝ち負けを明確にし、勝った人には
何かが与えられる、と。まさにスポーツであり、ビジネスのようですね。
そして次がアレア(偶然性)。トランプや
麻雀やポーカーのように運を取り入れたものです。
人間は知恵を振り絞って偶然性へ飛び込んじゃうのが好きなのですよ(笑)
その次のミミクリは「ごっこ遊び」、
ある対象の「パターン」を模倣することで
小さい子供がよくヒーローごっこや
「ままごと」をやるのもここからの派生です。
(ここでも男が現象、女が実在だというのが分かりますね)
最後のイリンクスは精神的なものと言います。
ね、意外と深いでしょ(笑)
その4分類されたものには共通項として
パイディア(興奮)とルドゥス(困難)が
ある。これによってある種の無償性が遊びには起こるのです。
無償性とは無報酬ではなく、内部報酬、ということ。
てなわけでみなさん、もうすぐ「超GW」が
はじまりますがちゃんと遊びましょうね。
ちゃんとあそぶのは、ちゃんとはたらくよりむつかしい。
ー杉浦日向子ー
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