2015/01/11

栄枯盛衰の発見1

歴史を学んでいる人からすれば、

もはや当たり前のことであるが、







文明は、それが興隆した「理由」によって、

滅びることになる。







これを人生に置き換えれば、

我々は成功した事例の記憶によって失敗する、

ということになる。







ある状況下でうまくいった方法が、

別な状況下でも通用するとは限らない。

そもそも通用しない方が普通である。





今の成熟時代には

定型的な正解は用意されていない。







よって、これからは既存のモデルを容易に変革し、

創造できるフットワークの軽い組織を目指そう、というのが

リゾーム派生のざっくりとした目的である。







これから何回かに分けて、過去の歴史と

現在の組織の類似的問題点を探ってみたいと思う。





☞ ☞ ☞





さて冒頭で、文明はそれが興隆した理由によって、

滅びることになる、と書いた。





滅びる最大の理由とは「志向性」である。

ベクトルや目標といった、向かうべき「着地点」を指す。





現在、大手企業が合併統合を繰り返しているが、

実は「着地点」が戦国時代の原理と全く同じなのだ。







どちらも志向性(着地点)が「成長・拡大」、

刺激的な言い方をすれば「制覇・征服」と言える。







日本の歴史上、最大の急成長を遂げたのは

ご存じ、豊臣秀吉が作り上げた「豊臣家」である。







豊臣家は滅亡した。

後継ぎがいなかったことが大きな原因だが、





私はそれよりももっと根本的なものが

組織に内包していたのだと思っている。







それが豊臣の組織に共有されていた

「拡大と成長の志向性」である。







これがこそが「興隆した理由によって滅びる」

最大の原因である、と思っている。













長くなったので続きます。


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